今日はクリスマス。
街は様々な色のイルミネーションで溢れ返っている。あちこちでサンタの格好をした人がお店の宣伝をしていて、何だか道行く人がみんな浮かれているかのようにさえ感じた。

そんな中、日吉は綺麗に着飾ったツリーの下で待ち合わせの相手を待っていた。

  

  

  

リーリー

  

  

  

遡る事およそ2週間。
いつものように校門でジローと待ち合わせをしての帰り道。そろそろクリスマスシーズンが近いせいか、街はキラキラと輝きを放っている。
ジローの方をそっと伺ってみると、彼の瞳もキラキラとしていて、日吉は思わず小さく笑った。

「もうすぐクリスマスだね!」
「そうですね」

いかにも楽しくて仕方が無いといった様子のジローは、今にもスキップをしそうな足取りで日吉の少し前を歩いていた。その後ろをゆっくりと、でも離れ過ぎない程度の距離を保ちながら、日吉が続く。

「ね!ね!今年はプレゼント交換しようよ!」
「プレゼント…ですか?」
「うん、どんな物でもいいからさー」

あっ、でも値段は安めでね!とジローは振り返り様に付け足して、日吉の返事を待った。
日吉はしばらく考えた後、頷く。
まぁ日吉の中では元々、考えるまでもなくOKだったのだが。

やったあ!と喜びを素直に表現するジローを微笑ましく見つめながら、さあどうするかと日吉は考えに耽った。

  

  

Q.貴女が日吉だったら、何をプレゼントする?

  暖色系の手袋     羊の抱き枕     思い浮かばない…